南宋 禾目天目茶碗
南宋 禾目天目茶碗
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時代 : 中国・南宋(1127年 - 1279年)〜中国・元代初期(1271年 - 1368年)/ 13世紀
Size : 高6.9cm 幅13.1cm
南宋時代から元代初期に建窯で焼かれた禾目天目茶碗。
天目を代表する束口形で、内底から緩やかに弧を描きながら腹部が広がり、上辺で立ち上がり口縁部は少し端反りします。
全体に分厚く鉄釉が施され、黒は漆黒に近いほど黒いが、口縁部は釉薬が流下することで薄くなり茶色の胎土が透け光沢も少なくなります。
その漆黒の釉面には、窯変現象にて釉薬中の成分が分離し、再度溶けることにより禾目模様が現れます。
この禾目模様は流れも少なく油滴天目ともいえ、粒が大小様々な大きさなのは珍しい出方です。
そして、高台脇にも黒く釉薬が溜まり、綺麗に大きな雫が垂れ下がっているのが、天目茶碗としての魅力の一つです。
鉄分混じりの土は少し赤く、南宋末期から元にかけて作られたものと考えられます。
建窯の天目茶碗は近年、骨董品の中でも人気が上昇しており、状態の良いものは手に入れづらくなっております。
古い品のため表面の全体に多少のカセがありますが、良好な光沢がございます。目立つ瑕疵(キズ)はございません。
※状態、部位などの専門用語はこちらのページをご参考ください。
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