清朝 豇豆紅釉觚式瓶

明朝で焼かれた紅釉の瓶です。
古代の青銅器のひとつである「觚」を模した形状で、祭祀用の飲酒器（杯）として用いられました。
末広がりの上底で、胴が膨らみ、ラッパ状に大きく広がる口を備えます。
瓶の内部を除く全体に施された紅釉は朱色に近く、派手すぎず落ち着いた良い雰囲気です。
中国では豇豆（ささぎ）の赤い豆に似ていることから豇豆紅釉と呼ばれます。
底面のみ白い釉薬を施し、釉薬を分けるのもこの時代の特徴的な作りです。
紅釉の陶磁器自体は比較的新しい物ですが、技術が向上したことによる品の良さがあり、花瓶としてもおすすめです。

表面は僅かにカセていますが、良好な光沢があり骨董品らしい良い雰囲気です。