高麗 青磁象嵌葦鳥文壺

高麗時代に焼かれた青磁の壺で高さ24cmと大ぶりです。
とても素直な形の壺で腰から胴にかけて膨らみ、肩から口に向かって窄まります。
その器面の大きさを活かし全体に多種多様な象嵌が施されております。
胴の中央には葦にとまる小鳥が象嵌を用いて2面描かれますが、黒を用いることでクチバシや目、羽根の陰影が付けられます。
底部には蓮弁文と草花文、肩から口にかけては連珠文、菊花文、蓮弁文をぐるりと描き、器面に境界線を付けることでを引き締めます。
広い器面にを灰青緑色の釉薬が艶やかに覆います。

表面は多少カセていますが、良好な光沢がございます。高台に大きめホツ（欠け）がございますが、古い時代についたものと考えられます。